「君たちはどう生きるか」が素晴らしかった件。
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いかにも池上彰氏が、勉強会を開いてくれそうなタイトルのこの本(画像は漫画であるが)、果たして読まれた方はどれくらいいるだろうか?
以前、小説も読んだことがあったのだが改めて今回は漫画で読んでみた。
原作の著者、吉野源三郎氏は、昭和を代表する進歩的知識人として、また翻訳家や編集者、児童文学者としても知られていた人物。
驚くことに、この「君たちはどう生きるか」は約80年前に書かれた作品である。
この歴史的名著を読んでの所感としては、ぜひ10代の若い世代の人にもっとたくさん読んでいただきたい名著だなと感じた。もちろん大人も。
僕らの普段の生活で、何かにつけて「問い」を持って生きることは少ないように感じる。
義務的に処理しなければいけない仕事で溢れていたり、忙しさの中で自分の創造性をそこなっていたり、自分に問い直す時間を失っていたり。
学校の「義務教育」に対しても同じことが言えるかもしれない。
「詰め込み教育」、いわゆる「暗記していれば点が取れる」ような生徒の評価システムの中で育った大人が、日本にはたくさんいると思う。僕もその一人だ。
「自分の生きている意味とは何だろう」
改めて、この本から自分に問い直すきっかけにすることができるのではないかと思う。
誰かのために生きているのか、誰に貢献した生き方をしているのか、そもそも自分は人類の進歩に1ミリでも貢献出ているのか。
そんな高尚な生き方を強いる本では決してないが、
人のために生きるのはとても難しい。
誰でも自分が1番可愛いし1番自分自身のことを理解しているのだから、強くも弱くもなれる。
第6章のナポレオンの章がこの「人のために生きる」という点で、とても圧巻だったのでぜひまだ読まれていない方は、手にとって読んでいただきたい。
漫画なのでさらっと読めると思う。
辛い時、悲しい時、苦しい時、
悩んでどうしようもない瞬間が人生の1コマ1コマで起こりうる中で、自分に正直になって声に出して考えを伝えるということは、とてもシンプルだけど難しいことです。
哲学的だけど、ぜひお子さんのいる親御さんには子供さんに読んで聞かせてあげてほしい1冊だなと思います。
稚拙な言葉にはなりますが、とても感動した1冊だっとので今回紹介させていただきました!