「ポイントカード」が生む人間心理。
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「本日ポイント5倍デーでーす!」
みなさんは、ポイントカードってもっていますか?
よく新聞などの折り込みチラシなどで、「3連休はポイント10倍!!」とかいうチラシが入ったりしていますよね。
最近では、各種コンビニでもそれぞれがポイントカードを発行していたり、1ポイント1円から現金として利用できたりということが当たり前になってきましたよね。
そんなとっても便利なポイントカード。
ではなぜ人はそんなに、特に日本人は、なぜこんなにもポイントカードが大好きなのかということが、直近で少し垣間見える瞬間がありました。
僕は先日の水曜日から5日間、ある百貨店でポイントカード配布/利用促進のためのAD(アシスタントディレクター)のアルバイトをしています。
なぜやっているかというと、シンプルに時給がよかったのでまとめて入って稼ごうという、至極真っ当な(?)理由です。
といいながらも、ひたすらポイントカードのディレクションとサンプリングをするという5日間のため、3日目を終えた時点で正直かなり疲れています。(笑)
そのカードは、新しくその百貨店で会計時に提示するとポイントがたまるというもの。
しかし、デイリーで設定された配布部数のノルマが4桁のため、そんなにもらってくれるものなのかと疑問を持ちながら始めました。
結果だけ見ると、3日連続でデイリーノルマを達成。
ADとしてもうれしく思ってはいるのですが、「いかにサンプリングをもらってもらうか」ということを突き詰めていくと、アルバイトながらもとっても面白いことに気づきました。
ポイントカードの「すごいところ」をプレゼンしてみる
1日中「ポイントカードお配りしておりまーす」と、お店に入ってくるお客さんに声をかけても、なかなかもらってはくれません。
そこで、サンプリング業務と並行してお客さんの関心を引くための声掛けを担当していた僕は、その百貨店で開催される期間限定の催し物に注目して声掛けを始めてみました。
というのも、平日にもかかわらず百貨店へ足を運んでくれるお客さんが多かったのは、その催し物を目指してやってきていたからです。
ここでまず、ポイントカードの「すごいところ」をプレゼンしてみることにしました。
プレゼンといっても、一人一人歩いてくる人に向けてはできないので、20m先からやってくる人にむけて、「本日の◯◯物産展でも早速ポイントを貯めてご利用できる、ポイントカードをお配りしておりまーす」というスタイルに変更してみました。
おもしろいことに、カードを渡す瞬間に声がけするよりも、数m以上先から事前情報としてアナウンスするだけでもらってくれる確率が10倍くらいに上がりました。
まあそりゃ、よくわかんないカードは受け取りませんもんね。(笑)
ここで次のアナウンスを投入。
それが、「ポイント3倍キャンペーン」に注目しての「ポイントカード今日だけでめっちゃたまりまっせ」というアナウンス。
ここも少しの違いではありますが、
「本日ポイント3倍です!ぜひご利用ください!」
と大きな声でアナウンスするよりも、
「100円で本日ならなんと3ポイントもたまります。1ポイント1円から早速ご利用いただけます!」
と、数的情報を盛り込むだけで3~4倍に配布率が上がりました。
こうした、
「その場にやってくる人の属性や目的に直接投げかけるアナウンス」
と
「ポイントが大好きな日本人にわかりやすくお得感を伝える」
この2点を盛り込むだけで、普段受け取ってもらいにくいサンプリングも格段にやりやすくなります。
そんなことを考えながら、残り二日間のサンプリングADのアルバイトも頑張ります。笑