「サケボム - Sake Bomb」〜アメリカで大人気のビアカクテル〜
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突然ですが皆さん、日本酒は好きですか?
僕は大好きです。
日本酒の歴史は古く、諸説ありますが、日本に酒が存在していたと言われる最古の記録は、西暦1世紀ごろの中国の思想書に記述があったと言われています。
日本酒は米を原料に作られるため、稲作が始まり米が安定して収穫できるようになってから造られるようになったとも言われています。
そんな日本人には馴染みの深い日本酒ですが、アメリカにはいつ頃伝わったと思いますか?
実は、1900年初頭にハワイやカリフォルニアで醸造が始まったと言われています。
禁酒法や太平洋戦争などで、米国での酒造りが禁止されていたこともありましたが、アメリカ人にとっても、日本酒は100年以上歴史があります。驚きですね!
そんなアメリカでは、「サケボム」という日本人にはあまり馴染みのない飲み方があります。
「サケボム」って何?
まずは、こちらの映画の予告をどうぞ。
濱田岳は僕の大好きな俳優の1人でもあるんですが、それは置いといて。
この予告の冒頭。
ビールのジョッキに割り箸を乗せ、その上に乗せた日本酒の入ったお猪口を、机を叩いて落とすシーンがありましたがわかりましたか?
サケボムとは、まさにこのこと。
そして、お猪口を落とした直後に一気に飲み干すのが一般的な飲み方。
「日本酒✖️ビール」
という日本では考えられないような飲み方ですよね。
これがアメリカでは大人気。学生同士のパーティやバーでもみられる飲み方です。
僕はアメリカで働いていた時、日本酒バーの担当だったこともあり、日本文化を「日本酒」を通じて伝えるという仕事をしていました。
そんな職場だったこともあり、アメリカ人に頻繁に
ーDo you have "sake-bomb" here? / Where is Sake-Bomb!?ー
と尋ねらていました。
それだけアメリカ人には浸透している日本酒の飲み方みたいです。
「そんな飲み方して美味しいの?」
と疑問に思われる方もたくさんいると思います。
結論から言うと、味はほぼビールです。笑
ですがビールが苦手な方に聞くと、日本酒で味がまろやかになり飲みやすくなるとか。
確かに言われてみるとそんな感じもしました。
※ただ、普通のビールより度数は上がるので飲み過ぎは注意です⚠️
※もちろん、アメリカ人でも日本人のように日本酒単体で飲む人もたくさんいます!笑
「サケボム」誕生の歴史
どうしてこの飲み方が定着しているかと言うと、
①アメリカには他にも、Bombカクテルという飲み方がある。
②昔の日本酒は、今ほど味も品質も良くなかった。
という、大きな2つの歴史があります。
①アメリカで大人気!その他のボムカクテル🍷
アメリカではサケボムの他にも、
"Boilermaker"や"Irish Car Bomb"というカクテルも楽しまれています。
どちらもショットグラスに入れたリキュールを、別のグラスに落としてミックスするという荒技。
こういった遊び心のあるカクテルもアメリカならではかもしれませんね!
②アメリカ人に受け入れられなかった日本酒の歴史
昔の日本酒は、今ほど品質も味も良くなかったという話をあげましたが、当時の日本酒はほとんどが熱燗で飲まれていました。
諸説ありますが、「温めることで常温で飲むよりも飲みやすくなる」というイメージが先行していたようです。
※前半で紹介した「サケボム」も、熱燗を利用するスタイルもあるみたいです!
そのため今のように冷酒といった発想はなく、アメリカ人の多くが"Hot Sake"と言って、注文をしていたようです。
その歴史もあってか、アメリカで日本酒バーに立っているとご年配の方から特に「熱燗はどこにある?」という注文を受けていたように思います。
しかし現在は、日本からの輸出を始め、アメリカ国内でも良質な日本酒醸造が可能となり、冷酒も親しまれるようになっています!
まとめ
今回はアメリカで人気の「サケボム」を、日本酒の歴史を紐付けながらご紹介しました。
皆さんもアメリカで体験する機会があれば、ぜひトライしてみてくださいね!